改葬はできる?

先祖代々のお墓を継がれる立場にある方(長男等)は

これまでお寺で供養してこられたご先祖様を神式に

変えても良いのか、シビアな事柄だと思います。

 

(継承されない方、直系でない、次男、三男など、

 初めてお墓を立てられる方は問題ありません。)

 

 

まず法律上では可能です。 改葬をすることで仏式から神式へ移れます。

 

「墓地、埋葬等に関する法律」というものがあり、規定通りに進め自治体に許可を得れば

改葬できます。

 →お墓のお引越し・改宗手続きノウハウ(参考サイト)

 

問題となるのは、ご自身の代で変えてしまってよいものか、ご先祖様は許してくれるか、

罰が当たらないか、などの心情に関してです。

(ご先祖様に相談できるわけではありませんので)

 

これは神職方々のご意見も分かれるところです。

 

ご先祖様のことを考え、改葬を快く思わない神職の方もいれば、ご先祖様を敬う心があれば改葬しても変わらず見守ってくださるという方もいらっしゃいます。

 

この問題はお一人で考え込まず、神社に納得いくまで相談されるのが良いでしょう。


離檀(りだん)について

もう一つの問題は、お寺との縁を切る「離檀」です。

 

ご理解いただけるお寺も多数ありますが、中には離檀の手続きでお高い金額を請求される

ところもあるようです。

 

改葬を進めるにあたっての手続き上、

 「現在埋葬している墓地の管理者より埋葬の事実を証明する記名・捺印」

を必要としますので、お寺の承諾を無視して行うことは基本的にできません。

 

ごくごく一部かと思いますが、この記名・捺印を楯に離檀の手続きをさせない、もしくは

相応の金額を請求するケースもあるようです。

 

ですので、お寺ともご理解いただけるよう努める必要があります。

 

どうしても話がこじれてしまうようであれば、自治体に相談されてみて良いかと思います。